ピラティスを始めたいけれど、「どれくらい続ければ効果が出るの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。姿勢の改善や体型の引き締め、腰痛や肩こりの緩和など、ピラティスに期待される効果はさまざまですが、その変化を感じるには継続がポイントです。本記事では、効果が現れるまでの目安や、効果を引き出すための頻度・取り組み方、そして実感しやすい7つのメリットについて、わかりやすく解説していきます。
ピラティスの効果ってどれくらいで出る?
ピラティスを始めようと思ったとき、「どれくらい続ければ効果が出るの?」という疑問を抱く方は多いと思います。姿勢改善や体型の変化、筋力アップなど、ピラティスに期待する効果は人それぞれですが、実際に身体が変化を感じるまでの期間はある程度の目安があります。
ピラティスの創始者、ジョセフ・ピラティス氏はこんな言葉を残しています。
「10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で全く別の身体になる。」
これはピラティスの継続による効果を表した有名な言葉で、多くの実践者が実際にこの実感を得ています。もちろん個人差はありますが、週に2〜3回の頻度で取り組めば、1ヶ月ほどで体の感覚や姿勢に変化を感じる方が多いです。
【効果が出るタイミングの目安】
期間 | 感じやすい効果 |
---|---|
1〜3回目 | 呼吸の変化・インナーマッスルを意識しやすくなる |
4〜10回目(約2〜4週) | 姿勢が整ってくる・腰や肩の違和感が減る |
11〜20回目(約1〜2ヶ月) | 体幹が安定・くびれやヒップラインの変化 |
30回以上(約3ヶ月〜) | 身体全体の使い方が変わり、日常動作も楽に |
ただし、効果が出るまでのスピードには個人差があります。特に以下の点が影響します:
- 呼吸やフォームが正しくできているか
- 継続頻度(週に1回 vs 週に3回)
- 目的に合ったメニューを選べているか
- 睡眠や栄養など、生活習慣の状態
ピラティスは「一時的に汗をかいて終わり」ではなく、身体の深部を整えていくトレーニングです。だからこそ、外見の変化だけでなく、慢性的な不調の改善や、疲れにくい体質づくりといった“内側からの変化”も感じやすいのが特徴です。
また、効果を最大限に引き出すには「正しいやり方」で行うことが大切です。フォームが崩れていたり、無理な動きをしていると、逆に腰や肩を痛めてしまうことも。初心者の方はまず、信頼できるインストラクターの指導のもと、基礎をしっかり身につけることをおすすめします。
どんな効果が出ることが多い?
ピラティスを続けることで得られる効果は非常に多岐にわたりますが、特に多くの人が実感しやすい代表的な効果を、以下の7つにまとめてご紹介します。
1. 姿勢が良くなる
ピラティスは「正しい骨の配列=アライメント」を整える運動です。体幹の筋肉(特に腹横筋、多裂筋、骨盤底筋など)を鍛えることで、骨盤の傾きや背骨の歪みが改善され、自然と猫背や反り腰の解消につながります。
2. 腰痛・肩こりが軽減する
現代人に多い不調の多くは、姿勢の崩れや体の使い方の癖が原因です。ピラティスでは「正しい体の使い方」を再学習することで、過剰に使われていた筋肉が休まり、サボっていた筋肉が働き出すため、慢性的なコリや痛みが緩和されていきます。
3. 体幹(インナーマッスル)が強くなる
表面的な筋肉ではなく、身体の深層部にある筋肉をターゲットにして動くため、**見た目以上に“効いている”**感覚を得やすいです。継続することで、体の安定感やブレない軸が手に入ります。
4. 呼吸が深くなり、リラックスできる
ピラティスの呼吸は「胸式呼吸」をベースにしており、肋骨の動きを大きく使います。これにより自律神経が整い、ストレス軽減や睡眠の質向上にも効果があります。
5. お腹まわり・ヒップラインが引き締まる
ピラティスは骨盤やお腹まわりの筋肉に常に意識を向けて行うため、腹部やお尻まわりのラインが自然に整います。無理に負荷をかけず、“しなやかで引き締まった”体型を目指せます。
6. 疲れにくい・ケガをしにくい体になる
体のバランスが整い、重心が安定することで、日常生活での動作がとてもラクになります。筋肉の使い方が均等になるため、長時間歩いたり立ちっぱなしでも疲れにくくなります。
7. 女性特有の不調の緩和(骨盤底筋・冷え・むくみ)
骨盤周辺の筋肉を丁寧に鍛えるため、出産後の骨盤ケアや、生理痛・更年期による不調の緩和にも効果的。血流改善にもつながるため、冷え・むくみの改善も期待できます。
ピラティスの効果を得るために最適な頻度は?
ピラティスの効果をしっかりと感じるためには、**「継続」と「頻度のバランス」**がとても重要です。結論から言うと、以下が最適な頻度の目安です。
ピラティスの効果を得るための最適な頻度
レベル | 頻度の目安 | 効果の傾向 |
---|---|---|
初心者 | 週1〜2回 | 正しいフォームと呼吸を習得、姿勢や動きの感覚が向上 |
習慣化したい人 | 週2〜3回 | 体幹が安定し、筋肉のバランスが整う。見た目の変化も徐々に |
高い効果を求める人 | 週3〜4回以上(※無理のない範囲で) | 引き締め、姿勢改善、体力アップなどが加速。メンタルにも好影響 |
なぜ週2〜3回が理想的なの?
- 筋肉に適切な刺激と回復のリズムが生まれる
- 動きのパターンが身体に定着しやすい
- 呼吸と姿勢を意識する習慣がつく
ピラティスは“筋肉を追い込む”トレーニングではなく、“身体の使い方を学び直す”ボディワークです。そのため、短時間でも頻度高く、継続して行うことが効果を引き出すカギになります。
自宅でのセルフ練習も効果的
忙しくてスタジオに通えない方でも、自宅でのセルフ練習(5〜15分程度)を取り入れることで、頻度を補えます。
とくに以下のような短時間プログラムが有効です:
- 朝の目覚めピラティス(呼吸+背骨のモビリティ)
- おやすみ前の骨盤調整ピラティス
- テレワーク中の肩甲骨ほぐしピラティス
まとめ
ピラティスは、正しい姿勢や体の使い方を再学習し、内側から整えるボディワークです。週2〜3回を目安に継続することで、1ヶ月前後で身体の感覚に変化を感じ、3ヶ月ほどで見た目や動きに大きな違いが現れるケースも少なくありません。姿勢改善や腰痛・肩こりの緩和、体幹強化、リラックス効果など、多くの嬉しい変化が期待できます。まずは自分に合った頻度で無理なくスタートし、正しいフォームを身につけながら、少しずつ心と体の変化を楽しんでいきましょう。
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